前々から気になっていたのでVMwareの仮想HDDについてパフォーマンスを測定してみました。
ただ、手軽にベンチマークを取得するため、CrystalDiskMarkを利用しました。
このソフトウェアは、手軽にベンチが取得できる反面、正確性はあまり高くないという話もありますので、参考程度にご覧ください。
前提条件
物理マシン
- CPU Intel Core i7 4770
- Memory 32G
- SSD SanDisk UltraⅡ 960G(Serial ATA 3.0接続)
仮想マシン
- CPU 2コア * 3スレッド
- Memory 16G
- VMware 12 Pro
ベンチマーク結果
物理マシン
仮想マシンのベンチマークを載せる前に、物理マシンから上記SSDへアクセスした場合のベンチマークを参考値として掲載します。
どの程度「遅くなるのか」が見て取れるでしょう。
シーケンシャルアクセスは完全にSerial ATA 3.0接続がボトルネックになっていますね。
仮想マシン
評価したのは次の4ケースです。
- 物理ドライブ割当て - パーティションなし
- 物理ドライブ割当て - パーティションあり
- 仮想ドライブ - 事前割当て
- 仮想ドライブ - 動的割当て
では早速数字を見てみましょう。
こちらをグラフ化したのがこちらです。
やはりCrystalDiskMark特有の計測誤差が見受けられますが、ある程度傾向は見て取れます。
考察
前述の計測データから以下のことが言えます。
- シーケンシャルはバスがボトルネックになっており、いずれであっても大差がない
- 物理マシンからの利用は特にキューが有効な状態と、ランダムライトが高速である(利用上体感できます)
- 仮想マシンからの利用は、物理ディスクの割当ては期待したほど早くなく、仮想ディスクの事前割当てと大きな差がない
仮想ディスクの動的割当ては他に比べ低速な傾向にある
仮想ディスクの事前割当てであっても、ディスクの拡張は可能であること
- 物理ディスクの割当てが、仮想ディスクのメリット(自由な拡張や移動)を補うほどの利点が無いように思える(あくまで私見)
という結果になりました。
ちょっと意外だったかも?
次回は、Mac上の仮想環境のパフォーマンスを測定してみたいと思います。