nuits.jp blog

C#, Xamarin, WPFを中心に書いています。Microsoft MVP for Development Technologies。

0円から始めるXamarin.Forms & Azure Mobile Apps でHello, World. (5)

さて、今回こそはやっとHello, World.というか、Mobile Appsのサンプルアプリ動かしますよ!

手順的には以下の通り進めます。
1. Mobile Appsへサーバーサイドモジュールの配備
2. クライアントモジュールのビルド
3. Androidエミュレーターの起動
4. クライアントモジュールの実行

ただ、本当はXamarinはす無料のスターターライセンスで行きたかったのですが、ソースの分量制限でトライアルを利用する事になってしまいました。
事前調査不足が否めませんね。
ちょっと0円で〜と言うタイトルが、看板に偽りとまでは言いませんが、微妙な気分になって来ました…

まあ仕方が無いので、はりきって行ってみましょう~。

1.Mobile Appsへサーバーサイドモジュールの配備

さて、本連載の第3回で、二つのzipファイルをダウンロードしました。

nuits.hatenadiary.jp

ダウンロードした2つのファイルの内、「アプリケーション名_Runtime.zip」が、サーバーサイドモジュールになります。
上記ファイルを解凍して、その中の「アプリケーション名.sln」ファイルをVisual Studioで開いてください。
Visual Studio起動時に、初回はMicrosoftアカウントを入力する必要がありますが、Azureに登録したのと同じアカウントを入力してください。

起動したら以下の画面でひとまずビルドしてください。

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ビルドすると、NuGetから必要なパッケージを自動的にダウンロードしてきて、ダウンロードの完了後にコンパイルが実行されます。

コンパイルが終わったら次はいよいよAzure上へ公開です。

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上図の通り「アプリケーション名Service」プロジェクトを右クリック、「公開」を選択します。

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つづいて「Microsoft Azure App Service(A)」を選択します。

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AzureにログインしたアカウントでVisual Studioにもログインしていれば、作成したMobile Appが表示されていると思います。
該当のMobile Appを選択し「OK」を押下してください。

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続いて、Mobile Appをデプロイするサーバーと動作させる設定情報画面が開きます。
ここではすべての値がデフォルトで設定されているはずです。
念のため「接続の検証」を押下して、問題なく接続できたら、そのまま「発行」ボタンを押下してください。

しばらくして以下の画面がブラウザで開かれたら、サーバーモジュールの配備は完了です。

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2.クライアントモジュールのビルド

では引き続き、クライアントモジュールのビルドに入ります。
まずはXamarinを起動してください。

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起動後、右上の「Log In」をクリックし、Xamarinのアカウントでログインしてください。
まだXamarinのアカウントを未登録の場合、登録後にログインをお願いします。

ログインすると、右上にアカウント名が表示されます。

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その左側に「Start Trial」がありますので、それを押下してトライアルライセンスを有効にしてください。
有効になれば次のように表示されます。

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では、ビルドの準備に入ります。
事前にダウンロードした「アプリケーション名_Xamarin_Forms.zip」を回答し、「アプリケーション名.sln」をXamarin Studioで開いてください。

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開いたら上図のとおり、「ビルド」から「全てビルド」をクリックします。
初回のビルドには、必要なモジュールのダウンロードが含まれるため、だいぶ時間がかかります。
そこで

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上図の赤丸の部分をクリックすることで、進捗が確認できるのでしばらくお待ちください。
相変わらずgoogleのダウンロードサイトが遅すぎる。。。

無事ビルドが完了しましたか?
では続いて実行するために、Androidエミュレーターを起動します。

3.Androidエミュレーターの起動

続いて、Androidエミュレーターを起動します。
Visual Studio Emulator for Android」をメニューから起動してください。

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今回はとりあえず5''KitKatを起動してください。
初回起動時は以下のダイアログがでたり、エラーが発生したりするかもしれませんが、何度かOSを再起動とかしてると起動できるようになると思います。
適当ですいません。。。

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起動が始まると、Windows Phoneがどうたら寝ぼけたことが表示されますが、ちゃんとAndroidが起動するのでしばらくそのまま待機してください。

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起動が成功すると次のように表示されます。

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このままだと画面にロックがかかっているため、鍵アイコンをクリックしてスライドしてロック解除してください。

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こんな感じから

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こうなればロック解除です。
では、いよいよ実行しましょう。

4.クライアントモジュールの実行

では起動します。

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「アプリケーション名.Droid」を右クリックし「アプリケーションを選択して開く」->「VS Emulator 5''KitKat~」を選択してください。
しばらくすると以下のようにエミュレーター上で実行されるはずです。

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さいごに

とりあえず起動できましたね。
やっとここまできました。
長かった~。

なお連載はまだもう少し続きます。
次回はもう少し動きや作りを見ていこうと思います。
それではまた!