今日、Visual Studio 2015の新しい更新(15.5)が来ましたね。
今回はXamarin関連でも非常に魅力的なアップデートが来ていますので簡単に紹介しておきたいと思います。
具体的な更新内容はつぎのリンク先のXamarin Blogにありますが、ここでは要約して解説しておきたいと思います。
いや、あまりにもうれしい内容があったのでついね。
トピック的にはつぎのような内容になります。
- 1. Remoted iOS SimulatorのVS全エディションへの解放
- 2. プロジェクトテンプレートの改善
- 3. Xamarin Live Player Preview版の導入
- 4. Macとの接続管理の改善
1. Remoted iOS SimulatorのVS全エディションへの解放
以前ブログエントリーも書きましたが、WindowsのVisual StudioからリモートのMacへ接続し、Windows側にiOS Simulatorを表示して操作する機能が「Remoted iOS Simulator」になります。
非常に便利な機能で、Windows上でXamarinを使った開発をする上で利用できるかどうかで雲泥の差があります。しかし正式リリース後はEnterprise版のみに提供されるという出来事がありました。この機能を広く公開して欲しいという意見は、多くの要望が挙げられていました。
JetBrains社のRiderとの差別化の意味でも個人的にはVisual Studioに重要な機能だと思っていましたので、この機能の解放は非常に喜ばしいことだと思います。
2. プロジェクトテンプレートの改善
新しくXamarinのプロジェクトを作成する場合のプロジェクトテンプレートが改善されました。
スクリーンショットを見ていただくと分かることもありますが、大きな改善点は次の通りです。
- 対象のプラットフォームを選択できるようになりました(これで○WPを最初から削除...おっと誰かが来たようだ?)
- 共通コードプロジェクトがProfileベースのPCLから、.NET Standard 2.0に変更されました
- packages.configを排除しcsprojのPackageReference へ移行
- プロジェクトのロードが5〜10倍に高速化されました(マジデ?)
3番目のが少し分かりにくいですが、NuGetパッケージを登録すると、これまで対象のパッケージが依存しているパッケージも全てpackage.configにずらずらと記載されていました。今後はcsprojにPackageReferenceとして記載され、記載されるのはルートのパッケージのみになり簡素化されます。この辺が高速化にも貢献しているのでしょうか?よく分かりませんが。
3. Xamarin Live Player Preview版の導入
これって、Preview版のVisual Studioにのみリリースされていたんでしたっけ?
XAMLの修正をライブタイムで確認できる機能です。使ったことないですが。
良いものなんでしょうか?僕が教えて欲しいです。
どんなもんかは、リンク先の動画を見て見てください。
https://blog.xamarin.com/whats-new-visual-studio-2017-version-15-5/
4. Macとの接続管理の改善
Xamarin Agentの接続中の進捗状況の可視化と、エラー時の理由の表示がなされるようになったようです。
どこまで原因解析できるだけの情報が出るのか分かりませんが、単純に嬉しい機能ですね。
なお、VSの更新はVisual Studio Installerからやるのが確実です。具体的にはこちらの記事も良かったら確認してください。
今回はここまで。それではまた!