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C#, Xamarin, WPFを中心に書いています。Microsoft MVP for Development Technologies。

自転車の運転が危険に見えるのは道交法を知らない人が運転しているからか?

なんか自転車が危ないのは、道路交通法をを知らない人が運転しているからだ。免許制にすれば改善される。

という論がTwitterで散見されて、確かに一定の説得力がありそうだ。でも事実だろうか?と、ちょっと興がのったので少しだけ分析してみました。

結論、免許云々より圧倒的に年齢。 20未満に自転車も運転免許も与えてはいけない。

という事になりました。ささっと集められる数字で雑にまとめただけなので、ちゃんと分析したら少し結果が変わるかもしれません。

具体的には下記の表を見てください。

これらは下記をプロットしたものです。

  1. 年代別に、10万人当たりの自転車事故による死亡者数を集計し、全体に対する比率を出したもの
  2. 年代別に、「免許取得者」10万人当たりの原付以上の事故数(自転車等を含まない)を集計し、全体に対する比率を出したもの

免許を取ることで危険運転が緩和されるのであれば、1に対して2は年代間の変異がなだらかになるはずです。しかし、実際には1と2の傾向はおおむね一致します。

ということは、おそらく免許の有無よりも「20歳未満は危険な運転をする人が多い」と言った方が事実に近いように見えます。

もっとも自転車は死亡事故で、免許有は事故数だったり、完全なデータでもないし他の視点の分析も可能なはずなので、あくまでこの視点からはそう見えるという話ですが、まぁあまり免許の有無は関係なさそうですね。

なお利用したデータソースはこちらです。