なんか自転車が危ないのは、道路交通法をを知らない人が運転しているからだ。免許制にすれば改善される。
という論がTwitterで散見されて、確かに一定の説得力がありそうだ。でも事実だろうか?と、ちょっと興がのったので少しだけ分析してみました。
結論、免許云々より圧倒的に年齢。 20未満に自転車も運転免許も与えてはいけない。
という事になりました。ささっと集められる数字で雑にまとめただけなので、ちゃんと分析したら少し結果が変わるかもしれません。
具体的には下記の表を見てください。
これらは下記をプロットしたものです。
- 年代別に、10万人当たりの自転車事故による死亡者数を集計し、全体に対する比率を出したもの
- 年代別に、「免許取得者」10万人当たりの原付以上の事故数(自転車等を含まない)を集計し、全体に対する比率を出したもの
免許を取ることで危険運転が緩和されるのであれば、1に対して2は年代間の変異がなだらかになるはずです。しかし、実際には1と2の傾向はおおむね一致します。
ということは、おそらく免許の有無よりも「20歳未満は危険な運転をする人が多い」と言った方が事実に近いように見えます。
もっとも自転車は死亡事故で、免許有は事故数だったり、完全なデータでもないし他の視点の分析も可能なはずなので、あくまでこの視点からはそう見えるという話ですが、まぁあまり免許の有無は関係なさそうですね。
なお利用したデータソースはこちらです。
- 道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況 年次 2021年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
- 原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移
- 自転車乗用中の年齢層別死傷者数の推移
- 人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2021年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口