nuits.jp blog

C#, Xamarin, WPFを中心に書いています。Microsoft MVP for Development Technologies。

自転車の運転が危険に見えるのは道交法を知らない人が運転しているからか?

なんか自転車が危ないのは、道路交通法をを知らない人が運転しているからだ。免許制にすれば改善される。

という論がTwitterで散見されて、確かに一定の説得力がありそうだ。でも事実だろうか?と、ちょっと興がのったので少しだけ分析してみました。

結論、免許云々より圧倒的に年齢。 20未満に自転車も運転免許も与えてはいけない。

という事になりました。ささっと集められる数字で雑にまとめただけなので、ちゃんと分析したら少し結果が変わるかもしれません。

具体的には下記の表を見てください。

これらは下記をプロットしたものです。

  1. 年代別に、10万人当たりの自転車事故による死亡者数を集計し、全体に対する比率を出したもの
  2. 年代別に、「免許取得者」10万人当たりの原付以上の事故数(自転車等を含まない)を集計し、全体に対する比率を出したもの

免許を取ることで危険運転が緩和されるのであれば、1に対して2は年代間の変異がなだらかになるはずです。しかし、実際には1と2の傾向はおおむね一致します。

ということは、おそらく免許の有無よりも「20歳未満は危険な運転をする人が多い」と言った方が事実に近いように見えます。

もっとも自転車は死亡事故で、免許有は事故数だったり、完全なデータでもないし他の視点の分析も可能なはずなので、あくまでこの視点からはそう見えるという話ですが、まぁあまり免許の有無は関係なさそうですね。

なお利用したデータソースはこちらです。

ITエンジニア向けワークデスクの選び方

コロナ禍において、自宅でリモートワークをする人が増え、自宅の作業環境を良くしたいと思う人が増えているのではないかと思います。かくいう私も悩みまくった結果、最近やっと作業環境が落ち着いてすごく快適になりました。

作業環境を更新するにあたって、色々調べたので、せっかくならということで文書化して共有したいと思います。

ワークデスクに悩んでいる人の一助になればと思います。

  • おことわり
  • 想定レイアウト
  • デスクへの要求仕様
    • 必須要件
    • 推奨要件
  • 昇降式デスクの選び方
    • 昇降方式の選び方
    • 天板の選び方
    • 脚の選び方
  • 非昇降デスクの選び方
  • さいごに
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全角・半角判定ライブラリ EastAsianWidthDotNet をリリースしました

Unicode文字列の全角・半角を判定し、文字列の幅を取得するライブラリ「EastAsianWidthDotNet 」をNuGetに公開しました

github.com

こんな感じで呼び出すと…

using  EastAsianWidthDotNet;

...
var width = "全角.".GetWidth();
Console.WriteLine($"Width is {width}.");

f:id:nuitsjp:20200517071726p:plain

全角・半角を考慮した文字列幅が取得されます。

なぜこんなものを新ためて作ったかというと、ConsoleTablesというテキストで表形式の表示を手軽に行うライブラリがあって、非常に便利に使っているのですが、こちら日本語などの全角文字をサポートされていという問題がありました。

ということで、日本語含む、全角文字をサポートするテキストテーブルライブラリを自作するために、まずは全角・半角判定ライブラリを作成しました。

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オンラインライブ配信 Teams Live Eventのすゝめ

先日、C# Tokyoというコミュニティイベントとして、オンラインライブ配信イベントを行いました。

csharp-tokyo.connpass.com

実際にどんな感じなのかは、録画をYoutubeにアップしていますので、良かったらご覧ください。

C# Tokyo オンライン「世界一わかりやすいClean Architecture」他 - YouTube

この時、Microsoft Teamsのライブ配信機能である、Teams Live Eventを利用したのですが、非常に使い勝手が良かったので紹介したいと思います。

特に

  • 匿名ユーザーがブラウザのみで手軽に視聴できること
  • 配信する側もTeamsアプリ一つだけで始められる
  • 複数人による配信をサポートしている

といったあたりの特徴が、手軽にイベントを開催で来て非常に魅力的です。匿名ユーザーの利用方法を、つぎの記事にまとめてありますので、どれほど簡単かぜひご覧ください。

qiita.com

Teams Live Eventとは

コミュニケーションツールであるTeamsは皆さんもご存じかと思います。Teamsを利用されている方は、実際にTeams会議でオンライン会議をしたこともあるかもしれません。

Teams 会議と、Teams Live Eventの最も大きな違いは、参加者の最大人数にあります。Teams会議が250人までなのに対し、Teams Live Eventの場合は10,000までの同時接続が可能です。

その他の、私がとくに意識している差異は以下の点にあります。

項目 Teams Live Event Teams会議
最大利用者数 10,000 250
匿名ユーザー
匿名ユーザーの参加 自由 許可制
視聴者の遅延 10~20秒程度 ほぼリアルタイム
双方向コミュニケーション 遅延があるためやや困難 優位
複数の配信者による開催
配信者と受信者の分離 △(発言禁止にできない?)

ある程度小規模で、リアルタイムなコミュニケーションを活用しながら進めるイベントであればTeams会議を、大規模イベントでQ&Aなどをのぞき、基本的に運営サイドで情報発信をコントロールしたい場合は、Teams Live Eventが向いているかと思います。

利用制限について

Teams Live Eventは、誰でも使えるという訳ではなく、ライセンス的な制約があります。

2020.04.15時点では下記の方が利用可能なようです。

  • Office 365 Enterprise E1、E3、E5 のいずれかのライセンス
  • または Office 365 A3 または A5 ライセンス

E系は企業向け、A系は教育機関向けで、特に年間契約が必要になるあたりが個人利用の足かせとなります。

新型コロナウィルス対策で6カ月試用ライセンスについて

2020.04.18現在、Microsoftさんからコロナ対策として6カ月の試用ライセンスが提供されています。

ただいくつか制約があるようでで、特に気になるのは、もしかすると法人格がないとダメかもしれないということです。もともとEnterpriseライセンスですし。

そのあたりもリンク先に記載があるので御覧ください。

docs.microsoft.com

世界一わかりやすいClean Architecture - Visual Studio Users Community Japan Edition

本稿は「Visual Studio Users Community Japan #1」で登壇させていただいた内容の解説記事になります。

最新の記事はこちらになりますので、あわせてご覧ください。

www.nuits.jp

本稿のスライドはこちら。

www.slideshare.net

本稿のサンプルコードはこちらで公開しています。

github.com

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