Azure DevOpsにはNuGetやnpm、Mavenなどのパッケージマネージャーのプライベート用のマネージドサービスとしてArtifactsが提供されています。
Arfifactsでは上記の一般的なパッケージマネージャー以外にも、任意のファイルセット(Universal packages)を管理することが可能です。WPFで作成したWindowsアプリケーションや、AndroidやiOSのリリースモジュールなどもバージョン管理することが可能です。
ここでは、Hello, Worldコンソールアプリケーションを作成し、Universal packagesに公開・ダウンロードする方法を記載します。
前提条件
- Azure DevOpsのCLI環境が整っていることこちら参照
Feedの作成
Azure Arfifactsではリソースの管理を「Feed」という単位でグループ化して行います。Feedは初期の状態では存在しないため、以下の手順に従って作成します(2020.03時点でCLIから作成はできないようです)。
まずはメニューから「Artifacts」を選択し、「Create Feed」を押下します。
開かれたダイアログでFeedの名称を入力し、「Create」を押下します。
パッケージの公開
以下のようにCLIから公開できます(改行なしで入力するか各種ターミナル仕様に則って改行をエスケープしてください)。詳細はこちら。
az artifacts universal publish --organization https://dev.azure.com/hello-azure-devops/ --project="HelloAzureDevOps" --scope project --feed HelloAzureDevOps --name my-first-package --version 0.0.1 --description "Welcome to Universal Packages" --path .
パッケージのダウンロード
以下のようにCLIから公開できます(改行なしで入力するか各種ターミナル仕様に則って改行をエスケープしてください)。詳細はこちら。
az artifacts universal download --organization https://dev.azure.com/hello-azure-devops/ --project="HelloAzureDevOps" --scope project --feed HelloAzureDevOps --name my-first-package --version 0.0.1 --path .