nuits.jp blog

C#, Xamarin, WPFを中心に書いています。Microsoft MVP for Development Technologies。

Azure DevOpsのArtifactsでリリース物を管理する

Azure DevOpsにはNuGetやnpm、Mavenなどのパッケージマネージャーのプライベート用のマネージドサービスとしてArtifactsが提供されています。

Arfifactsでは上記の一般的なパッケージマネージャー以外にも、任意のファイルセット(Universal packages)を管理することが可能です。WPFで作成したWindowsアプリケーションや、AndroidやiOSのリリースモジュールなどもバージョン管理することが可能です。

ここでは、Hello, Worldコンソールアプリケーションを作成し、Universal packagesに公開・ダウンロードする方法を記載します。

前提条件

Feedの作成

Azure Arfifactsではリソースの管理を「Feed」という単位でグループ化して行います。Feedは初期の状態では存在しないため、以下の手順に従って作成します(2020.03時点でCLIから作成はできないようです)。

f:id:nuitsjp:20200303110217p:plain

まずはメニューから「Artifacts」を選択し、「Create Feed」を押下します。

f:id:nuitsjp:20200303110230p:plain

開かれたダイアログでFeedの名称を入力し、「Create」を押下します。

パッケージの公開

以下のようにCLIから公開できます(改行なしで入力するか各種ターミナル仕様に則って改行をエスケープしてください)。詳細はこちら

az artifacts universal publish
    --organization https://dev.azure.com/hello-azure-devops/
    --project="HelloAzureDevOps"
    --scope project
    --feed HelloAzureDevOps
    --name my-first-package
    --version 0.0.1
    --description "Welcome to Universal Packages"
    --path .

パッケージのダウンロード

以下のようにCLIから公開できます(改行なしで入力するか各種ターミナル仕様に則って改行をエスケープしてください)。詳細はこちら

az artifacts universal download
    --organization https://dev.azure.com/hello-azure-devops/
    --project="HelloAzureDevOps"
    --scope project
    --feed HelloAzureDevOps
    --name my-first-package
    --version 0.0.1
    --path .